株式会社QPS研究所の小型SAR衛星が、ニュージーランドで打ち上げ

株式会社QPS研究所が開発した小型SAR衛星「クシナダ-Ⅰ」が、2025年8月5日(火)、ニュージーランドから打ち上げられた。当日中に、衛星分離と初交信に成功している。
小型SAR衛星「クシナダ-Ⅰ」とは

打ち上げられた「クシナダ-Ⅰ」は、電波を利用して地表の画像を得るためのSAR(合成開口レーダー)が搭載された小型衛星だ。
雲や噴煙を透過し、昼夜を問わず高解像度の画像で地球の観測ができる。
QPS研究所では、軽量かつ大型のアンテナを開発し、特許を取得している。このアンテナが搭載された「QPS-SAR」は、従来のSAR衛星と比べて20分の1の質量、100分の1のコストで高精細を実現しているという。
アメリカRocket Lab 社との連携事業
「クシナダ-Ⅰ」は、アメリカのRocket Lab社のロケット「Electron」によって、ニュージーランドのマヒア半島から打ち上げられた。
Electronは、アメリカのロケットの中で年間2番目に打ち上げ回数が多いという。 同社とQPS研究所は衛星8機分の打ち上げ契約を結んでおり、今回が第4回となる。
打ち上げから約53分後に衛星分離、さらに約30分後には初交信が成功しているという。今後はアンテナの展開と、初画像の取得を目指す予定だ。
会社名 | 株式会社QPS研究所 |
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代表者名 | 大西 俊輔(代表取締役社長CEO) |
事業内容 | 人工衛星、人工衛星搭載機器、精密機器、電子機器並びにソフトウエアの研究開発、設計、製造、販売 |
所在地 | 福岡市中央区天神1-15-35 レンゴー福岡天神ビル6階 |
設立 | 2005年6月 |
URL | https://i-qps.net/ |