SAFの認知度は2割以下「空のカーボンニュートラル」認知実態調査

空のカーボンニュートラルPR事務局では、国土交通省航空局の委託を受け、航空分野の脱炭素化を目指し「SAF(持続可能な航空燃料)」の広報活動を行なっている。
活動の一環として「空のカーボンニュートラル」認知実態調査が実施された。SAFの認知度の低さや、航空分野の脱炭素化への期待などが明らかになった。
SAFの認知度は19%
調査は、SDGsに関心のある1100人を対象に行なわれた。航空業界のCO2排出削減の取り組み強化については、全体の63.3%が「知っている」と回答。
その一方で、SAFを理解していると答えた人は19%にとどまった。調査対象はSDGsに関心のある層なので、一般市民の場合はさらに割合が下がると考えられる。
廃食油や植物油などから作られるSAFは、従来のジェット燃料よりもCO2削減効果が高いとされている。
廃食油は家庭や店舗からも出るため、資源を循環させれば市民も空のカーボンニュートラルに貢献できる可能性がある。SAFの原料やメリットの周知は、CO2削減に必須と言えそうだ。
空のカーボンニュートラルへの期待は大
また、SAFの普及活動に「参加したい」と答えた人は79.2%にのぼった。
SAFをはじめとする技術や制度の普及によって、環境への貢献ができると考える人も、66.5%と過半数を占めた。空のカーボンニュートラルに対し、期待している人が多いことがわかる。
回答数:1,100名
調査期間:2024年11月1日(金)〜11月3日(日)
調査方法:インターネット調査