ブランド総合研究所「地域ブランド調査2024」の結果を発表
都道府県や市区町村など、地域別の魅力度ランキングが、株式会社ブランド総合研究所の調査によって明らかになった。 19回目となる「地域ブランド調査2024」は、47都道府県と国内1,000の市区町村のイメージや評価を調査したものだ。地域の名称について、認知度や魅力度など90項目の質問をし、ランキング化された。 今回は、全国の消費者34,813人からの回答を得たという。
都道府県・市町村ともに北海道が上位
都道府県の魅力度ランキングでは、北海道が1位を獲得した。16年連続で首位を守っているものの、魅力度は2023年の72.4点から70.8点へと下がり、2位以降との差を縮めている。前年と同じ顔ぶれの2位から4位までの都府県も、点数は低下という結果になった。 また、市区町村の魅力度ランキングでも函館市が1位、札幌市が2位、小樽市が5位と北海道が上位を占めている。前年1位の札幌市を函館市が追い抜き、5年ぶり7度目の首位となった。 市区町村のランキングは入れ替わりが激しく、前年7位の神奈川県横浜市が4位、14位の沖縄県石垣市が8位となっている。
神奈川県・静岡県などの魅力度が上昇
都道府県の魅力度ランキングを見ると、神奈川県と静岡県の伸びが著しい。神奈川県は前年の7位から5位へ、静岡県は14位から、過去最高の9位へと順位を上げた。
神奈川県は、市区町村の魅力度ランキングでも横浜市と鎌倉市がトップ10にランクインしている。各市は観光意欲度や居住意欲度の点数が高く、「行きたい街」「住みたい街」としての魅力が高まっていることがわかる。 静岡県の上位浮上は、「アニメの聖地」としての人気が要因のひとつとなった。『ラブライブ!サンシャイン!!』や『ゆるキャン△』などの聖地として、20代を中心に評価が高まったようだ。
また、トップ10以下の都道府県では、秋田県と福井県が大きくランクを上げた。秋田県は前年から5.7点伸ばした28.1点で、27位から18位となった。こちらもアニメ・映画の影響が強い。 福井県は、前年から3.5点高くなった21.9点で、順位は38位から31位。2024年3月に、北陸新幹線が同県まで延伸したことで注目が高まった。ブランド総合研究所によると、どちらの県も観光意欲度が大きく上昇したという。
会社名 | 株式会社ブランド総合研究所 |
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代表者名 | 田中章雄(代表取締役) |
事業内容 | 地域ブランドおよび企業ブランドの研究、コンサルティング |
所在地 | 東京都港区虎ノ門1-1-20 |
設立 | 2005年11月 |
URL | https://www.tiiki.jp/index.php |