大阪・関西万博に水素アシスト自転車を導入

大阪・関西万博の会場運営スタッフ向けに、水素燃料電池アシスト自転車が導入された。
水素自転車のシェアサイクル事業を行う中国企業Youon Technologyの日本法人、YOUON JAPAN株式会社が車体や関連機器を提供している。

水素アシスト自転車とは

万博のテーマのひとつであるカーボンニュートラルやSDGｓ達成のため、水素アシスト自転車が導入された。水素と酸素の化学反応を利用して発電する仕組みで、環境負荷を抑えながら自転車の走行アシストができるという。

会場には自転車だけでなく、水素生成・充填一体機も設置されている。太陽光パネルで発電を行い、水道水から水素の生成と充填ができるため、エネルギー運搬の必要がない点がメリットだ。

万博スタッフの移動に活用

導入された水素アシスト自転車は、万博の会場運営スタッフが移動するために使用する。時速は最大24kmで、約200mLの水素1本を使って50～60kmの走行ができるという。
今回の導入は実証実験も兼ねており、YOUON JAPAN株は集まったデータを水素ステーションの整備やシェアサイクル事業への展開につなげたいとしている。