ファーストリテイリング、2024年8月期決算で初の3兆円超を発表

2024年10月10日（木）、「ユニクロ」で知られる株式会社ファーストリテイリングが、2024年8月期決算を発表した。売上は同社として初めての3兆円を突破し、営業利益や純利益も過去最高を記録している。

連結業績は初の売上3兆円

10日に発表されたのは、2024年8月期の連結業績とグループ事業別業績だ。国内外の関連会社を含めたグループ全体の業績を示す連結業績では、売上収益として3兆1,038億円を記録した。前期比で12.2％の増加となり、過去最高記録となった。 さらに本業で得られた利益を示す営業利益は、前期から31.4％と大幅に伸びた5,009億円と、こちらも同社史上最も高い業績を達成している。この要因として、世界各国でユニクロの知名度が高まり、地域の顧客だけでなく観光客も集まったことを挙げている。

国内・海外ともに好調な業績

グループ事業別の業績では、ユニクロ事業が国内・海外ともに好調だ。特に海外ユニクロ事業では、売上収益として1兆7,118億円を記録した。前期比19.1％と、大幅な成長を見せている。中国、北米、欧州、東南アジアなど、多くの地域で増収増益を達成した。 また、ジーユー事業では事業利益が前期比30.8％の324億円と、大幅な増益となった。ヘビーウェイトスウェットやバレルレッグジーンズなど、世界的なトレンドを捉えたアイテムが売り上げに貢献したという。 ファーストリテイリングでは、1年後の2025年8月期の売上収益として3兆4,000億円を予想している。現在、手ごたえを感じている海外ユニクロ事業を柱とする方針だ。代表取締役会長兼社長の柳井正氏は、「今からもっともっと力を付け、世界に出ていきます」と意気込みを語っている。