ispaceの民間月面探査プログラムが「IAF Excellence in Industry Award」を受賞

月面資源の開発などに取り組んでいる株式会社ispaceが、国際宇宙航行連盟（IAF）の「IAF Excellence in Industry Award」を受賞した。2024年10月15日（火）、イタリア ミラノで開催された第75回国際宇宙会議で授賞式が行われた。

世界初、民間企業が月着陸船を打ち上げ

「IAF Excellence in Industry Award」は、革新的な技術の導入や宇宙ミッションの成功を果たした営利産業団体を表彰するものだ。 ispaceは2022年12月、民間企業として世界初となる月着陸船の打ち上げを実施。 最終的な月面着陸には至らなかったが、10段階のミッションの8段階目までを成功させ、着陸直前までの安定的な運用を実現した。 このミッションでは、30以上の国籍を持つメンバーが、東京、ルクセンブルク、デンバーの3拠点から24時間体制で取り組んだ。こうした日・米・欧の国際的なコラボレーションや、パンデミックの最中にもかかわらずプロジェクトを完遂した精神が評価されたようだ。

2024年12月に2度目の挑戦

ispaceは、最速で2024年12月に2度目の月面探査に挑むという。ミッション2ではフロリダ州ケープカナベラルから、商用及び科学的な積載物と月面探査車を搭載した月着陸船を打ち上げる。このミッションを主導するのは、日本法人だ。 株式会社ispace代表取締役CEOの袴田武史氏は「民間企業には新しい産業を開拓し、さらに多くの人に新たな機会を提供していくことが出来ると信じています。月面着陸は、その先へ続くただの始まりに過ぎないのです^*1」と話す。 同社エンジニアのジャネル・ウェロンズ氏は、「私たちは地球から140万キロメートル離れた月軌道までランダーで到達し、貴重なデータと経験を得るべく着陸シーケンスを実行しました。この経験をミッション２で活かし、更なるマイルストーン達成のために確実に準備していきます^*2」と意気込みを語った。 ^{*1 *2引用元：https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000140640.html}