サロウィンが資金調達を実施、シェアサロンや開業支援サービスの成長へ

シェアサロン「SALOWIN」やサロン開業サービスを提供するサロウィン株式会社が、52億円の資金調達を実施した。すでに全国150店舗、1500人の美容師が利用するサービスの拡大・成長を目指す。

サロウィンとは

サロウィンは、シェアサロンや開業支援を通して、フリーランスの美容師を中心としたサポート事業を行っている。
シェアサロン「SALOWIN」は、セット面などの美容室の設備が準備された個室または半個室で、店舗を持たない美容師が活用できる。

また開業支援サービス「ALL SHARE」は、開業資金の負担や物件のサーチ、工事までを一括でサポート。2～3席の小規模サロンで、出店コストを約20分の1に抑える「me by ,,」も展開している。

2019年に原宿で1号店をオープンしたのち、2025年2月までに150店舗を突破した。
利用者は1500人以上と順調に伸びているものの、美容業界には約57万人もの美容師がいるとされている。

競争が激しく、平均年収も低いことから離職率が高く、経営維持も難しいのが現状だ。サロウィンでは、これらの課題解決とともに「美容師が理想とする働き方の実現」を目指す。

課題解決へ向けた資金調達

今回の資金調達は、新たな店舗や事業の展開が目的だという。既存投資家に加え新規・銀行などと取引を行い、52億円を調達した。
同社の累計調達額は、約88億円に達したという。

集まった資金は、出店拡大だけでなく、ファイナンス領域や人事に関するHR領域など、サロン運営を支える領域への進出にも活用したいとしている。