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兵庫県の酒造で新たな取り組み、発酵過程で生まれるCO₂で植物栽培

「山田錦」や「淡雪」などを展開する兵庫県の白鶴酒造株式会社が、2025年4月2日(水)から「発酵由来CO₂の利活用実証プロジェクト」を開始した。
日本酒の製造過程で生まれるCO₂を、酒の原料となるハーブ類の栽培に活用する取り組みだ。

日本酒の発酵過程で発生するCO₂を活用

白鶴酒造株式会社の「発酵由来CO₂の利活用実証プロジェクト」は、同社資料館内のマイクロブルワリー「HAKUTSURU SAKE CRAFT」で実施されている。
日本酒は発酵を進めアルコールを生産する際に、副産物としてCO₂が発生する。これを捕集・濃縮し、室内用の農業装置へと送ることで植物の成長促進に利活用できるという。

室内農業装置ではバジルやシソ、ミントなどのハーブ類が栽培されている。収穫後は「HAKUTSURU SAKE CRAFT」で作る酒類の原料となる予定だ。

スパイキューブ株式会社との共同事業

「発酵由来CO₂の利活用実証プロジェクト」は、アグリテック系スタートアップ企業スパイキューブ株式会社と共同で行われている。
これは兵庫県が主催する「ひょうごオープンイノベーションマッチング2024」で、両社がマッチングしたことからスタートした。 兵庫県の企業が全国のスタートアップ企業と連携し、新規事業の開発や課題解決につなげることが目的だ。「発酵由来CO₂の利活用実証プロジェクト」がどのように展開していくのか、期待が高まっている。

会社名白鶴酒造株式会社
代表者名嘉納 健二(代表取締役社長)
事業内容信用清酒の製造、販売および媒介等
所在地兵庫県神戸市東灘区住吉南町4丁目5-5
設立1927年8月2日
URLhttps://jeki-ph.co.jp/

会社名スパイスキューブ株式会社
代表者名須貝 翼(代表取締役)
事業内容植物工場の事業化支援、農業装置の設計開発
所在地大阪府大阪市浪速区桜川1-1-30
URLhttps://www.spicecube.biz/

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